COMPLIANCE SHEET — 2026年6月版

HeatAid|厚労省ガイドライン対応表

「職場における熱中症防止のためのガイドライン」(厚生労働省・2026年3月策定)との機能対応一覧
根拠法令・通達 労働安全衛生法(令和7年改正)
改正労働安全衛生規則(2025年6月1日施行)
熱中症防止ガイドライン(厚生労働省 2026年3月)
本書の目的:HeatAidが上記ガイドラインの各要求事項をどの機能で充足するかを示し、導入検討・稟議の根拠資料として活用いただくためのものです。 義務対象作業(WBGT 28℃以上 or 気温31℃以上、連続1時間以上 or 1日4時間超)に該当する事業者が主な対象です。
義務対象業種(HeatAid導入推奨)
🏗️
建設業
屋外・炎天下作業
🏭
製造業
高温工程・鋳造炉等
🚛
物流・運送業
荷役・積降作業
🌾
農業・林業
屋外長時間作業
ガイドライン項目別 機能対応一覧
§ ガイドライン要求事項 法令上の義務内容 HeatAid対応機能 対応
§2
熱中症リスクの評価
WBGT値把握・身体作業強度補正
JIS B 7922等に適合したWBGT指数計による実測。身体作業強度等を加味したリスク評価の実施。
  • 熱流束センサーによる皮膚表面熱流量のリアルタイム計測
  • HSI(Heat Strain Index)による個人別生理的熱負荷の定量評価
  • 暑熱環境の影響は身体のHSI値に反映されるため、環境指標に依存しない個人別リスク評価を実現
§3-1
報告体制の整備と周知
異常発見者の報告連絡体制
熱中症のおそれのある労働者を早期発見するための体制整備と、連絡先・担当者の周知(義務)。
  • Just In Time Alertによる管理者へのプッシュ通知(SMS)
  • 複数作業者の状態を一元管理するダッシュボード
  • BLE経由リアルタイム収集+SMS配信基盤と連携
§3-3
作業管理(巡視・休憩)
高温多湿作業場所での健康状態確認
作業中の頻繁な巡視、作業時間短縮・休憩時間確保、暑熱順化計画の策定(義務)。
  • HSI閾値超過時の自動休憩推奨アラート(Just In Time Alert)
  • 作業中のHSI推移の継続記録(管理者による巡視判断の根拠資料として活用)
§3-4
健康管理・体調確認
作業開始前の健康状態確認
作業開始前の体調確認(睡眠・既往疾患等)と健康診断結果に基づく配慮(義務)。
  • HSIは熱流束センサーによる体内熱負荷の直接計測のため、当日コンディション(睡眠・既往疾患・体質差等)に依存せず熱だまり(正式名称:暑熱負荷指数/Heat Strain Index)の発生自体を検知
  • 作業中いつでも熱だまりが検知された時点でJust In Time Alertを発報するため、事前のコンディション評価を必要としない
§6
異常時の措置・実施手順書
重篤化防止のための手順書作成(罰則付き義務)
熱中症症状発現時の措置手順を事前作成し、作業者全員に周知すること(罰則付き義務)。
  • アラートレベル別(注意・警戒・危険)の対応手順を自動表示
  • アラート発生〜対応完了までのタイムスタンプ付きログ自動保存
  • 業種別テンプレート手順書のPDF出力(証跡書類として活用可)
§7
記録・周知の義務
実施状況の記録保存と関係者への周知
対策実施状況の記録保存、労働者への周知。事故発生時の証跡として活用。
  • 全センサーデータ・アラート履歴のクラウド保存(90日以上)
  • 日次・週次レポートのCSV/PDFエクスポート
  • 労働基準監督署への提出を想定した様式での書類作成は、現場ヒアリングを伴う別途有償サービスとしてご提供(要お問合せ)
特別
警戒
熱中症特別警戒アラート対応
WBGT 35超・屋外作業原則中止判断
環境省の特別警戒アラート発令時は屋外作業の原則中止を検討。対応しない場合、事故時の法的責任が加重。
  • HSI計測により環境変化の影響は身体側で統合されるため、環境指標への依存なくリスクを検出
  • 特別警戒アラート発令下でもHSIが正常範囲であれば不要なアラートを出さず、逆に発令なくともHSI危険域到達時は即時通知
科学的差別化根拠(文献ベース)
HSI設計
HSI(Heat Strain Index)は深部体温と皮膚温から算出される平均体温を基盤とし、体内熱貯留(heat storage)と体表放熱状態(heat dissipation)を同時に反映する。深部体温単独では捉えられない熱交換の力学的状態を評価可能。
CORE Help Center, Heat Strain Index(greenTEG)
深部体温の限界
皮膚温が上昇しても、深部体温は熱容量の大きさにより遅れて変化する。その間に皮膚血流増加・発汗負荷が増大し、循環系ストレスが先行的に増加。深部体温単独評価では初期の限界兆候を捉えにくい
Xu et al., Eur. J. Appl. Physiol., 2013
温度勾配
深部体温の絶対値よりも、深部体温と皮膚温の差(core-to-skin temperature gradient)が作業能力低下・運動限界を規定する重要因子。勾配の縮小が放熱効率低下・循環負荷増大を引き起こす。
Cuddy et al., "A reduced core to skin temperature gradient…"(umt.edu)
熱フラックス
皮膚温・熱フラックス・心拍数の組み合わせによる深部体温推定において、熱フラックスと皮膚温が心拍数よりも安定した予測因子であることが示されている(SEE=0.28℃、R²=0.70)。
Eggenberger et al., Front. Physiol., 2018
ガイドライン必須項目 充足率
6/6
義務項目(§2〜§7)すべてに対応機能あり。特別警戒アラートは対応予定。
HSI vs PSI — 指標特性比較
PSI(比較対象)
  • 入力:深部体温+心拍数
  • 心拍数は精神的ストレス・脱水・疲労など非熱的要因の影響を受けやすい
  • 放熱過程(皮膚血流・発汗・環境)を直接反映しない
Moran et al., Am. J. Physiol., 1998
HSI(HeatAid)
  • 入力:深部体温+皮膚温(平均体温)
  • 熱貯留と放熱状態を同時評価
  • 深部体温上昇前の生理的限界状態を検出可能
Ioannou et al., Temperature, 2022
Xu et al., Eur. J. Appl. Physiol., 2013
HSIは「熱中症が起こったか」を評価する指標ではなく、
「熱中症が起こり得る生理状態に移行したか」を定量化する指標。